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叛逆者とネオプラズム
ジーニアス
イラスト:とび様、MACCO様
「細かい話に興味はないから大雑把に教えて」という方は、ざっくり次のように理解すれば概ね大丈夫です。
もう少し詳細な設定は、下記の通りになります。
叛逆者
運命歪曲
ネオプラズム
ジーニアス
イニシエータ
運命歪曲と戦う力を持つPCたち
PCたちの宿敵/運命を歪める存在
力を与える
運命を歪める
歪んだ運命に叛逆
悲惨な末路へ導く
(ルールブック76ページ、他)
オルフェウスでは、あらゆる現象を媒介するエネルギーが存在することが科学的に認められています。そのエネルギーを「運命」と呼び、魔法や超能力は運命の操作によって起こす現象であると考えられています。人々の生活を支える高度な文明も、運命の操作という技術により確立しました。こうした、運命の働きを専門とする学問体系は「現象理学」と呼ばれます(物理学や化学と同じく、科学の一分野になります)。
現象理学による観測では、この運命エネルギーは時間経過と共に失われていくという説が有力です。そして、その失われた運命は、実際には「観測できなくなった」「オルフェウスに干渉できなくなった」だけで、本当の意味で消えてしまうわけではありません。「運命歪曲」とは、この失われた(ように見える)運命が、何らかのきっかけで再び世界に影響を与える場合の呼称です(これを「運命歪曲の励起」と呼びます)。
運命歪曲という名前の通り、こうした運命エネルギーは、事象を歪め、世界に破壊と混乱を惹き起こします(こうした事件を「運命歪曲異変」「DIC(Disorderly Initiator Case)」と呼びます)。その被害の程度や内容は多岐にわたりますが、都市が一瞬にして破壊される、住人たちが発狂して殺し合いを始めるといった、目に見える危機もあれば、深刻な天候不順、経済危機のように、表面的には運命歪曲が原因であることの特定が困難な場合もあります。
そして、オルフェウスでは運命歪曲の励起を止めるどころか、察知する手段さえ確立されていません。唯一、叛逆者(ジーニアス)と呼ばれる者たちだけが、運命歪曲の励起を知覚し、それを戦うことができます。
運命歪曲
イニシエータ
ネオプラズム
運命歪曲は、時として特定の人物と融合する場合があります。そうした人々をネオプラズムと呼びます。
彼らはネオプラズムになる以前の人格や記憶は保持するものの、全く異質な存在へと変貌します。基本的には、彼らのあらゆる行動は、更なる運命歪曲の励起、運命歪曲異変の顕現につながります。時には、そうやって拡大させた運命歪曲の被害により、新たなネオプラズムが生まれる場合もあります。一般的な運命歪曲異変は、一度大きな被害を起こすと、そこで影響力は失われますが、自我と理性を持つネオプラズムの場合は、その個体が存在する限り、新たな運命歪曲の引き金になり続けます。
尚、ネオプラズム自身の意思や信念は保持しているので、衝動の赴くままに運命歪曲異変を起こすとは限りません。年単位で事件を起こさず、計画的に運命歪曲異変を起こす者、配下のネオプラズムを的確に動かし、より効率的に運命歪曲の被害を拡大させる者もいます。事実、ネオプラズムたちはEGGという秘密結社を結成し、組織的な活動を続けています。
一方で、強固な理性で運命歪曲異変を起こさないようにするネオプラズムもいるかも知れません。しかし、そうした者は、無意識の内に運命歪曲を励起させ、当人すら思いもよらない形で被害を拡大させます。
このように、ネオプラズムは意思を持つ運命歪曲とも言うべき存在です。そして、彼らに対抗する手段は一切確立されていません。唯一、ジーニアスだけが、ネオプラズムと戦うことができます。
(ルールブック77~78ページ)
ジーニアス
叛逆者
(ルールブック79~80ページ、他)
ジーニアスは運命歪曲の励起に対する知覚能力を持つ人々の総称です。それにより、運命歪曲異変から身を守り、更には運命歪曲の申し子たるネオプラズムを倒すこともできるようになります。そして、ジーニアスがそのような能力に発現する理由などは、一切分かっていません。また、あくまでもジーニアスの基本的な能力は「運命歪曲の知覚力」だけです。従って、ジーニアスの中には直接的な戦闘などが不得手な者たちも大勢います。そうしたジーニアスであっても、運命歪曲の脅威を理解し、それに抗う意志を示すことが、ネオプラズムにとっての脅威足り得ます。
ジーニアスが運命歪曲に対抗するには、自身の裡から発する強い動機が不可欠です。ルール上は、それを〔レゾンデートル〕で表現しています。強大なネオプラズムとの戦いに際しては、特に強い目的意識や感情を表す〔叛逆レゾンデートル〕を示さなければなりません。自分自身の〔レゾンデートル〕を見失ったジーニアスは、運命歪曲の影響が限界を超えた時、悲惨な末路に導かれます。
ジーニアスたちは、強大なネオプラズムとさえ戦えるだけの潜在能力を秘めていますが、単独での抵抗には限界があります。そのため、有力なジーニアスの多くは、TNF(Terminating Neoplasm Force)という国際ギルドに所属し、組織的に運命歪曲異変やネオプラズムとの戦いを続けています。
尚、正式には「叛逆者」と書いてジーニアスと読みますが、ルールブックや本ホームページにおいては、基本的にジーニアスとカタカナで記載します(「叛逆者」という表現を特に使うべき場合を除きます)。
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